「津軽の冬」

年が改まって大分経ってしまいましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。

今回、お正月や冬というキーワードで思い付いたのが「けの汁(粥の汁)」でした。けの汁は、正月料理と言うよりは小正月の料理で、一家の嫁が小正月を実家で過ごすために、残された家族が食べる日持ちがする食事として作られた、と聞きました。さいの目に切った野菜沢山の、凍み豆腐や擂った大豆も入ってタンパク質もとれる、栄養十分な汁です。



写真は、JR新青森駅内にある“太宰らうめんと津軽のめしや「めぇ」”というお店の、「コロコロ活きほたての貝焼きみそ定食」です。これに付いているお椀の汁がけの汁です(汁が多くて野菜のコロコロしたのがわかりにくいですが)。貝焼きみそも美味しいですよね。



今シーズンの冬は今のところ冬らしい冬となっています。
上の写真は「地吹雪体験ツアー」で有名な金木町の風景です(1月中旬)。
学生の頃に、好きこのんで真冬の北津軽に出かけたという方はあまりいらっしゃらないかも知れませんが、今この景色を見るなら津軽鉄道のストーブ列車に乗って見るのが良いかも知れませんね。


「寒くなると・・」

 先回は津軽弁の“むっつい”の話でしたが、今回もまた津軽弁の話題で行きたいと思います。



まずは最初の写真をご覧下さい。寒くなると日本酒が恋しくなりますが、弘前駅前の裏通りのとある店の看板です(中華料理・豪華楼さんの向かい辺り)。
「まがるコップ酒」って、わかりますか?一瞬「?」となりますが、「が」の読み方が違います。
鼻濁音の「曲“が”るコップ酒」ではなくて、破裂音の濁音「ま“が”る(こぼれる)コップ酒」だと
わかると、にやりとするでしょう?
津軽弁はフランス語みたいだ、と言われることもありますが(最近の車のCMで、「湿気でらパン、フォンデュせばめびょん」「それってフランス語?」というのもありました)、津軽弁特有の鼻濁音と普通の濁音の使い分けの妙だと思います。



私にとって、年末の定例行事になっていることがあります。

それは、津軽弁の日のCDを買うことです。

津軽弁の日は10月23日(高木恭造さんの命日にちなんで。高木さんは弘前市内で開業していた眼科医ですが、満州医科大学の出身のようです。「まるめろ」等の方言詩集を出されてました)ですが、毎年その日の会の録音集が年末に販売されています。是非みなさんもお求めになってはいかがでしょうか。
みなさんにとって、懐かしい津軽弁って、ありますか?


「バナナ最中」

 バナナ最中って、知ってますか?
弘前市内では、数件のお菓子屋さんで作っているようですが、近隣の市町村を含めると10件くらいあるようです。

昔、バナナが高価な果物だった頃に、バナナの香りや甘さを疑似体験できるように作られたようです。津軽地方と大館にのみ存在するそうで、当地のローカル和菓子の代表格ではないでしょうか。写真は、大学病院近くの本町にある旭松堂さんのバナナ最中です。

(写真1)

以前に、医学生向けに講義を引き受けている当会理事の先生から聞いた話ですが、
「津軽弁の“むっつい”“むっつ!”という言葉を知ってもらうために、講義の時にバナナ最中を学生に配っている」とのことでした。

確かに、のどや胸につかえるような食感です。

ほかに、お腹の“ニヤニヤ”も津軽弁らしい表現のようですが、こういった身体感覚で津軽を思い出すのも、弘前大学で医学を学んだ者らしいと、思いませんか?


イトーヨーカドーの前は

 このコーナーに携わるようになり、昔のことを思い出すことが少し増えました。

で、最近また古いことを思い出しましたので、今日はその話です。
最近の新聞に、「イトーヨーカドー弘前店が35周年」という折り込み広告が入っていました。

35年前に医学部生だった方は、今は60歳くらいになっているのでしょうか、それよりも若くて他県出身の方には弘前の駅前の風景としてイトーヨーカドーはなじみ深いものだと思います。



ところで、このイトーヨーカドー弘前店の場所がそれ以前は何だったかご存じでしょうか。
60歳以上の先生か、それよりいくらか若くても地元出身の方だったら懐かしく思い出すのではないでしょうか。それは、「弘南バスのバスターミナル」でした。

今でこそ、ヨーカドーの裏のバスターミナルはこじんまりしていますが、当時はとても大きな操車場でした。
上の写真の向きだと、建物の側から通りにひっきりなしにバスが出入りしていました。



待合室も広くてにぎやかで、売店などもあり、暖めた瓶牛乳(ストーブの上のカナダライで湯煎してたような)が売られていた記憶があります。

今だと、五所川原駅前のバスの待合室に似たような風情が残っていているかな・・・。
ついつい、「今は昔」の話を思い出してしまいました。


秋の岩木山麓

 今回のテーマは、「秋の岩木山麓」です。6年間の学生生活をきわめてストイックに過ごしたという方もいるとは思いますが、すがすがしい秋の週末は岩木山麓・岳高原で過ごしたという方も少なくないと思います。



この写真は岳から岩木山の8合目に至る有料道路「津軽岩木スカイライン」の入口ゲートです。みなさんは利用したことはありますか?
山好きの人でなくても、これを利用して岩木山に登ったことがあるという方は多いと思います。

この「津軽岩木スカイライン」は、昭和40年8月に開通したのだそうで、ベテランの先生ほど懐かし
く感じるのではないでしょうか。

今年は8合目の休憩所が新しくなったのだそうですよ。



2枚目の写真は、岳高原の秋の名物として定着した感のある「嶽きみ」の売店です。
「草を刈る娘」(古い!。吉永小百合主演の岳高原が舞台の映画)の頃は「嶽きみ」はなかったと思うのですが、本格的に定着してきたの昭和の末〜平成に入った頃だったではないでしょうか。


今では有名ブランドとなり、天気の良い秋の週末には道路は結構な渋滞となります。
みなさんも秋の週末を楽しみにいらっしゃいませんか?


8月はやっぱり「ネプタ」

先回はネプタ小屋を紹介しましたが、8月はやっぱり「ネプタ」でしょう。

世の中の不景気や震災などありましたが、ネプタの運行台数は近年増加傾向です。

今年の弘前は雨が少なく、ネプタの期間中は雨に降られずに済みそうです。

来弘の予定のない方も、今からでも、ぜひどうぞ。






この写真は夜の運行に備えて待機場所に控えているネプタです。
夕方に撮影しました。

短い距離に各町会・団体のネプタが所狭しと並べてあるので、さながら「ネプタ博物館」状態で楽しめますよ。





2枚目の写真は、同じく夕方の桜大通りの桟敷席です。
ネプタに参加したことのある方は少ないかも知れませんがネプタを見た“場所”や“状況”の記憶は意外と鮮明に残っているのではないでしょうか。

特に県外出身の方が両親を呼び寄せて見た記憶とか。
場所は、菊池薬局前だったり、蓬莱橋の近くだったりとか。

しゃがんで見たり、敷物に座って見たりとか。

そういった記憶を確かめるために、来てみませんか?


もうすぐ夏本番

弘前はこの頃梅雨明け前のうっとうしい時期が続いていますが、みなさんの所ではいかがでしょうか。
梅雨があけた地方の気温をみると、今年も猛暑となるのでしょうか。今回は、この時期らしいものを集めてみました。



写真は弘前公園内で見かけたアイスクリーム屋さんです。
この青い色のリヤカーは、地元民にはあたり前過ぎるものですが、県外出身者には弘前らしいものの一つではないでしょうか。

秋田県では「ババヘラアイス」と呼ばれるのに対し、弘前では「チリンチリンアイス」と呼ばれたりします。チリンチリンとは客寄せのハンドベルの音のことですが、最近はあまり鳴らさなくなったように思います。



2枚目の写真は、ネプタ小屋です。もうすぐネプタ祭りですが、市内のあちこちにこのような小屋が出来ています。
祭りに向けて準備が着々と進んでいます。この小屋の文字にみられるように今年は震災復興の意味合いも大きいでしょうか。
また、今年は弘前城築城400年を祝う思いも込められています。
祭りまでもうすぐです。是非見に来て下さいね。


弘前の映画館

今回のテーマは「弘前の映画館」としました。

このコーナーを担当してつくづく感じるのは、“弘前も昔と比べてずいぶんと変わったものだなあ”と言うことです。
昔は休日の娯楽ランキングのかなり上位に入っていたと思われる映画・映画館も弘前の中でずいぶんと変わったものの一つではないでしょうか。



写真は、現在の弘前市内の映画上映館である「ワーナー・マイカル・シネマズ弘前」です。
城東地区にあるさくら野百貨店の敷地の一角を占めています。1館で複数のスクリーンを持っています。


この写真は元寺町の交差点付近です。写真奥方向が本町方向、左手が中央通り方向、右手が弘前公園方向です。
写真にはコンビニが写っていますが、この場所に昔何があったか、ご存じでしょうか。
「東宝」と「スカラ座」と言う映画館がありました。片やその向かいの現在はオリオン歯科さんとなっている建物には「オリオン座」と言う映画館がありました。いずれも洋画の封切り館だったのでみなさんも出かけた思い出があるのではないでしょうか。なじみのものが一つ一つ無くなると、自分も古くなっていく気がします。


弘前の桜

今回のテーマは「弘前の桜」としました。

弘前と言えばなんと言っても弘前公園の桜でしょう。
県外出身者にとっては、弘大医学部に入学して一番歓待してくれたのは「弘前公園の桜」ではないでしょうか。

新年度からの生活にちょっと慣れてきた頃、ゴールデンウィークの頃に盛りを迎えるのが弘前の桜です。
みなさんにとっても色々な思い出と結びついていることと思います。



写真は、青銀記念館の前から追手門方向を写した今年の桜です。
私は地元民なので例年は公園の中までは行かないことが多いのですが、“チラ見”でも弘前公園の桜の迫力が伝わってくるのがこの場所ではないかと密かに気に入っている場所です。

事ある毎に自分を応援してくれた桜です。



もう1カ所のお気に入りは、弘前市内の桜の中でも比較的早くに咲くスポットです。
市役所裏の“長内の歯医者さん”の庭に咲く桜です。

ここの桜が咲くと公園の桜の開花も間近となるので、私にとって待ちどうしい、桜で
す。

ちなみに、この“長内の歯医者さん”は女優・長内美那子さんの実家です。


青森県立中央病院

 この度の東北地方太平洋沖地震により、被災されたみなさま、ご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。また、特別な苦難を背負い込む
こととなった福島県及び周辺地域の方々、なんとお声掛けして良いのか言葉も思い浮かびません。
それらに比べれば、自分が思いがけず経験することとなったいくつかの不自由も、被災の痛みを分かち合うものと、甘受する日々です。


今回は「青森県立中央病院」です。SGT(small group teaching)の実習先として、みなさんも訪れたことがあるのではないでしょうか。
私も実習で訪れたのですが、不出来な学生だったので、あまり実習の記憶がありません。
しかし、私には「県病」と結びついた強い記憶があります。
それは平成3年9月の台風19号がもたらした災害とです。
台風は金曜日の夜から土曜の朝にかけて青森県を通過し、甚大な被害をもたらしました。
実習が終わり弘前に帰る朝でした。その朝、県病の病棟から海側を見ると、隣接する商業高校のまわりの大きな松の木が何本もなぎ倒されていました。
それから、友人の車で弘前に帰る道々の光景は、弘前に近づくに連れ、大きな建物被害や倒木、りんご等果樹被害が連続するようになりました。
自宅に戻ってからは、数日停電下での生活が続きました。
「天恵湯」にも行きましたね・・。


先日、福島県下で仕事をしている恩師にメールしたところ、「最悪の結果になったとしても、ここに骨を埋めるつもり」との返事でした。
医者は人のためのみならず地域のために、病気や災害から逃げてはいけない、逃げられないのだなあ、とあらためて思いました。
同窓会として、我ら互いに励まし合って、支えるべきものを支えて行こうではありませんか。



 



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